令和3年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における試験Ⅲ問題17の解説です。
お手元に、問題冊子をご用意の上でご確認ください。
令和3年度 日本語教育能力検定試験 試験問題著:公益財団法人日本国際教育支援協会, 編集:公益財団法人日本国際教育支援協会¥1,540(2024/11/03 22:09時点 | Amazon調べ)Amazon楽天市場ポチップ目次前の問題はこちらあわせて読みたい【令和3年度 日本語教育能力検定試験 過去問】試験Ⅲ 問題16の解説!令和3年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における試験Ⅲ問題16の解説です。お手元に、問題冊子をご用意の上でご確認ください。 前の問題はこちら https://japane...アウトラインの作り方何について、どのように書かなければならないかを整理する120分の試験Ⅲの中で、記述式問題に当てられるのは、20~30分程度です。いきなり書き出さず、5分程度でアウトラインを考えてみましょう。
STEP何について書くのか?動画を用いた反転授業を行う上で、どのような動画を用意し、動画の内容を踏まえて授業時間内でどのような活動を展開するか?
STEPどのような状況なのか?上級の文法クラス授業時間は、60分動画を用いた反転授業を初めて取り入れるSTEP満たさなければならない条件は何か?400字程度反転授業のメリットが十分活用できるような計画その活動が上級文法クラスにおいて効果的に考えられる理由についても言及「上級の文法クラス」の具体的なイメージが湧かない…「初級」のような極端に簡単な内容・「会話クラス」で行うようなコミュニケーション中心の内容に偏らなければOKです。
「上級であれば、このレベル!」ではなく、
1つ1つの語彙・文型を丁寧に説明する必要がある「初級レベル」の導入まではいらないというような極端な難易度のものを避けることができれば、それで問題ありません。
また、「文法クラス」なので、
「会話クラス」のようなコミュニケーション中心の授業「読解クラス」のような読み物中心の授業という内容は求められていません。
「400字程度」ってどれくらいまでが許容範囲?380~420字に収まるようにしましょう。
記述式問題の解答用紙は、20字×21行=420字でマス目が印刷されています。±1行以内として、400字よりも少ない場合は380字以上・多い場合は420字以内に収めるようにしましょう。
採点基準は公表されていませんが、極端に字数の不足・過多がある場合は、そもそも採点されないこともありえます。
段落構成を考える動画内容・授業内容で段落分けする1段落目に、用意する動画の内容2段落目に、授業での活動内容を書いていきます。
まとめとして、3段落目を使用してもOKです。
この段落構成の場合、1段落目・2段落目ともに200字程度が目安になります。
各段落で書く内容を考えるパターン①【動画の内容】授業で取り扱う文法項目の意味・接続方法を一通り学べる内容
【動画を踏まえた授業での活動内容】文法項目の導入を最低限の内容で行い、練習などに時間を割く
上級クラスであることから、動画で補助を行うことで、ある程度の内容までは学習者だけで進めることができる。授業で一から導入する場合よりも導入部分の時間が削減できるため、発展した内容・応用の内容に取り組むことができる。パターン②【動画の内容】授業で取り扱う文法項目の例文を複数提示する内容
【動画を踏まえた授業での活動内容】その文法項目は、どのような意味で・場面で使われるのかを学習者同士で発表しあう
上級クラスであることから、既存知識を使って文法項目の内容を推測できる。自身で考え、またほかの学習者の意見を聞くことで、一方的に教えられるよりも能動的に学習に臨むことができる。書きながらチェックする内容満たしていない条件はないか?今回の条件は、
400字程度反転授業のメリットが十分活用できるような計画その活動が上級文法クラスにおいて効果的に考えられる理由についても言及でした。
問題文に線を引いていっても良いのですが、上記のように箇条書きにしてみると、漏れなくチェックすることができます。